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平成23年度研究計画

本年度はまず,長鎖RNAにおいて構造を形成する領域(構造領域)を推定する手法の開発を進める.具体的には,長鎖RNAの二次構造を分子全体で解析できるプログラムGenoPoemicsを用いて,長鎖RNAから構造を形成している可能性が高い領域を推定する.得られた構造領域候補について,本学で開発された高精度の二次構造予測プログラムvsfoldを利用して,その二次構造の安定性について精査し,実際に構造領域であるかどうかの判別を行う.

一方,化学合成法およびRNAリガーゼを利用した酵素連結法を組み合わせることによって,位置特異的に安定同位体で標識した100残基を超えるRNAを調製し,そのNMRスペクトルを測定,解析する.さらにNMRの残余双極子相互作用(RDC)の測定も行い,立体構造の推定を行う.これらの一連の手法を,すでに構造を形成することが知られているリボスイッチやIRESなどの構造領域に適用し,手法の開発を進める.一方,mRNAあるいはウイルスゲノムRNAの構造領域とタンパク質との相互作用や長鎖RNA分子内での相互作用についてもいくつかの例について,解析に着手する.



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