研究課題
研究課題
本研究では、新規低分子RNAの普遍的存在性を明らかにするため、新規マイクロアレイのプラットフォームを開発、そして発現解析を行う。また、既知の二本鎖RNAをプロセスする酵素などのノックダウンにより、これら低分子RNAの出現との関わりを追求する。
一方で、生化学的手段を用いて、それぞれの低分子RNAが細胞内でどのような複合体を形成するか調べ、結合因子を同定し、それらの分子間相互作用を明らかにすることによって、RNA機能の分子メカニズムに迫る。
さらに塩基配列が決定されたRNAに関して共通の二次構造を探索し、その結果得られる代表的なRNAの立体構造を決定することによって新規低分子RNAの構造の特徴を明らかにする。また、生化学的な解析によって見出されたRNPについてその立体構造を決定することを試みる。
今後の研究課題
- RACE法による転写単位の同定
- カラムクロマトグラフィーによる結合因子や複合体の精製
- 質量分析法による精製した因子や複合体に含まれる因子の同定
- 低分子RNA、もしくは低分子RNAが由来するゲノム領域近傍の遺伝子の発現様式の検証
- 低分子RNAの二次構造および立体構造の決定
- 低分子RNAとそれに結合するタンパク質との複合体の立体構造解析